1999年、5月1日。兵庫県姫路市西中島の船場川のほとりに、
水上村・川のほとりの美術館は開館いたしました。
日本で初めての私設のフォークアートミュージアムです。

野にある人々の暮らしの中で生まれた、楽しいもの、美しいもの。
「フォークアート」を届けたいと願っています。



―美術館ができるまで―

開館に至るまで、多くの方々に助けていただきました。
そして、なによりも、家族・姉妹の協力がありました。
「楽しい、ほっとできる場」にしたいと思っています。
美術館を永く続けていく為、「初心」を忘れない為に
開館時の発起文をいつも心に刻み続けたいと思います。



謹啓

晩秋の候、皆々様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
母、高橋春美が亡くなって早や満中陰を迎えました。
父、一勝は一代で機械工具店を興しながら、会社を閉じ、母も美容院を
経営もし、病後も美容の夢を持ちつづけていました。

父母は絵が好きで、歌が好きで、狭い家に人が集まっては
歌をうたっていました。そんな父母から私たち娘は無形の宝物をもらいました。
人生を楽しむということ、人と楽しさをわかち合うことをです。
父母がいなくなって高橋の名も、家も何もなくなってしまいました。

それはわかっていたことでしたが、母が亡くなって遺したかたみを
姉妹三人で分けるかどうかという段階で父母の『志』をのこした
小さな美術館を設立することにしました。

いい場所が見つかりました。船場川のほとり、水上橋のたもとです。
30坪という小さな敷地ですが、設計と施工も有本工務店さんにお願いし、
快諾していただきました。

個人の所有にせず、3人の出資による有限会社を設立し、
美術館の運営をしていきたい思います。
春美の名、美しい春のオープンをめざしています。

未熟な者たちの手さぐりです。なにとぞ、これからの永いおつきあいと
ご指導賜りますようお願い申し上げます。

          記

会社名 有限会社 蝸牛舎(まいまいしゃ)

所在地 姫路市西中島416−9

美術館名 水上村・川のほとりの美術館(仮)

  MIZUKAMI・VILLAGE「RIVERSIDE MUSEUM」
  フォークアート・フォーククラフト・フォークソングの収集と普及
  フォークアート(民衆画・彫刻)
  フォーククラフト(陶・染・木工・ガラスなど)        
  フォークソング(民衆歌・曲)
  (国内外を問わず、著名ではないけれど素朴であたたかい絵や
  作品をご紹介できればと願っています)

  コーヒーショップ・ミュージアムショップも1階に。
  
設立予定   1999年 春

設立・発起人 岩田美樹  段 美穂  大西真紀

建設地は、今はセイタカアワダチソウの草ぼうぼうです。
草刈りから始めます。来年の春をめざして夢をつくり上げていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

                       1998・11月  岩田美樹

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―ポジャギ・平和の針―



川のほとりの美術館では毎年韓国の伝統的な文化
「ポジャギ」の展覧会を開催しています。
ポジャギのポは、韓国では幸福の「福」と同じ発音であることから、
母親たちが、家族の幸せを願いながら縫ったパッチワークの風呂敷です。

一枚の大きなポジャギをみんなで縫ってはどうだろう、と夫の岩田が提案してくれました。
昨年夏から、私(岩田美樹)もポジャギを縫い始めたのですが、一人のものじゃなく、
みんなのポジャギを縫えないだろうかと夢を見ています。

ポジャギの歌も作りました。

日本人、在日韓国朝鮮人をはじめ国籍性別を問わず、
それぞれの平和の願いを込めて、小さな麻布を縫っていただけませんか。
縫い方は簡単です。
布を持って行かせていただきます。
是非、お声をかけてください。

喜びをつなげ 怒りを包み  哀しみをたたみ 楽しさを広げる

喜怒哀楽。上の言葉は韓国刺繍博物館長・許東華さんと
岩田健三郎の合作の言葉で、展覧会のタイトルにさせてもらいました。
それを詩の中に加え、曲もつきました。

今、すでに800人くらいの方が縫ってくださっています。
美術館に来られた方や、婦人会の方や、それに友達。

それぞれの平和への願いのひと針を。
韓国から麻布を買っていますので、布代として100円を頂いております。
針はクローバー製針、糸はヘイワ(姫路)さんにご提供いただいています。

2005年8月6日に、広島の原爆慰霊祭に参加して、
韓国人原爆犠牲者慰霊塔に、ポジャギを持参させていただき、
おまいりさせていただきました。

それ以来、姫路市手柄山や、長崎の慰霊塔へお参りさせていただいています。

今年も、少しずつ縫い始めていただいてます。
毎年大きくなっていくのが楽しみです。

連絡先 : 川のほとりの美術館  岩田美樹


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―地域に暮らす―



食・地の座
「地の者が地のモノを地の人に届ける」ことを願い、播磨で「食」を家業に
するもの達が集まり、この地でとれたものを使った「播磨の食」を伝え、
創り出す活動をしています。川のほとりの美術館が事務局をしています。




播磨スローフード協会
イタリアから、世界へ広がるスローフード運動。
ここ播磨にも大切にしたい文化・食がたくさんあります。
川のほとりの美術館が事務局をしています。



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